BBEC(ビーベック)とは?
BBEC(ビーベック)とは、ボルネオ生物多様性保全・生態系保全プログラム(Bornean Biodiversity
and Ecosystems Conservation programme)の略称です。日本の政府開発援助(ODA)事業の一環として、JICA(国際協力機構)を通じて実施をしている事業です。サバ州政府やサバ大学を主なカウンターパートとして、研究教育、州立公園管理、野生動物生息地管理、環境啓発の4つを有機的に組み合わせ、貴重なボルネオの生物多様性・生態系を持続的に保全するための活動をしています。日本からは、これまでに(2005年12月現在)、合計、44名の専門家、8名の青年海外協力隊員を派遣。49名のマレーシアのカウンターパートが日本での技術研修に参加しました。
開始の背景
マレーシアのサバ州には、東南アジア最高峰のキナバル山やアジアゾウの生息する低地熱帯林、マングローブ林など、特に多様な生態系と生物相が見られますが、ボルネオ島の熱帯林も伐採やアブラヤシなどのプランテーション開発により急速に減少しています。サバ州では年間に州面積の1.2%、9万ha程度がアブラヤシのプランテーションに転換されおり、マレーシア全体の残存森林面積率は63%であるのに対して、サバ州のそれは51%と低くなっています。サバ州の経済は森林などの自然資源に依存しており、森林資源をはじめとする自然資源を保全し、有効に利用していくことは、州の経済・社会にとっても重要な課題であります。また、州面積に対するサバ州の保護区面積率(国立公園と野生生物保護区の合計)は5.2%と、日本の自然公園面積率(14.1%)や陸地面積に対する世界の保護区面積率(8.8%)と比べ低く、マレーシアで絶滅危惧種が多い原因ともなっています。このように、マレーシア国サバ州の生物多様性と生態系保全は国際的にも州の経済上からも緊急の課題となっています。保護区管理も既存の方式が行き詰まっており、複数の利用規制定義によるゾーニングのある我が国の方式が効果のある自然保護と利用の調和を提示する可能性があることから、日本の政府開発援助(ODA)の一環として国際協力機構の事業として2002年2月より開始されました。
関係する機関
サバ大学熱帯生物保全研究所、科学技術局、州公園局、州野生生物局、州森林局、州環境保全局、州土地調査局、クロッカー山脈公園郡行政機関、タビン野生生物保護区郡行政機関、州環境活動委員会環境教育部会、サバ財団など
具体的な取り組み
(研究教育)
研究計画に係る実施機関間の協議実施、情報交換のためのセミナー開催・研究ジャーナル発行、標本管理の標準化等
(州立公園管理)
公園周辺地域コミュニティの社会経済分析、データベース・GISシステムの構築、ゾーニング・施設整備・エコツーリズム計画策定、公園管理研修実施、公園管理計画策定・実施等
(野生動物生息地管理)
生物種既存データの分析、選定方法の決定、主要種の選定、モニタリング手法の実施及びモニタリング手法マニュアル作成、モニタリング要員の訓練実施、植生図作成、主要種管理計画作成等
(環境啓発)
現地調査の実施、キャンペ−ン計画作成・実施、ベ−スライン調査実施・効果測定、他コンポーネントの情報の分析、環境啓発手法の改善・標準化、ガイドライン・教材の改訂、住民意識変化の確認等
協力の期間
2002年2月から2007年1月まで(5年間)
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