離任のご挨拶
谷口 光太郎(業務調整)

このたび、サバ州での2年間の任期を終え、11月初旬に離任することとなりました。

国際協力の最前線の現場であるプロジェクトにおいて、サバ州政府職員やサバ大学研究者などのマレーシア人カウンターパート、また日本人の専門家や青年海外協力隊員とともに自然環境保全活動に従事することができ、刺激に溢れた2年間でした。

2年前に私が着任したのは、BBECプログラム開始後1年9ヶ月が経った時点であり、5年間の協力期間も中盤期に差し掛かっていました。すでに運営体制はある程度構築されており、活動成果も順調に現れていましたが、他方で、モニタリングの方法論や予算管理など、運営上の課題も幾つか浮かび上がっていました。そこで、業務の効率化を図って円滑な調整業務の実施に努めながら、運営管理や広報活動に十分な時間を割くよう心がけ、またマレーシア側の主体性確保のため、カウンターパート自身が考え、行動するよう仕向けることに留意して、チーフアドバイザーを補佐しながら、活動が活発になるプログラム中盤期の運営管理に従事してきました。

従来、サバ大学のような学術研究機関と、保全行政の現場を担うサバ州政府機関は、互いに守備範囲が異なるため、同じテーブルに着いて共に議論を行うことは少なかったようですが、BBECプログラムの実施を通じて、相互の連携が徐々に構築され、強化されていく様子を目の当たりにすることができたことは、国際協力に従事する者にとって、この上ない喜びでした。また、時にはオフィスを飛び出して、ボルネオの素晴らしい自然の中での野外調査や環境教育活動などに参加したことも、現場ならではの醍醐味であり、楽しい思い出です。

BBECプログラムにおける日本側の協力期間は、2007年1月末までであり、残すところ、あと1年3ヶ月余りです。しかし、日本の協力活動が終わった途端に、マレーシア側関係機関の相互連携がなくなり、保全活動が停滞してしまっては元も子もありません。日本側が引き揚げた後でも、末永くマレーシアの人々だけで保全活動を地道に続けていけるよう、持続性を確保していくことがプロジェクト終盤期に残された課題と言えるでしょう。これまで以上に難しい舵取りが求められますが、そのチャレンジは、後任の三戸森宏治さんに託したいと思います。

末筆ながら、サバ在勤中の2年間を支えてくださった方々に、この場を借りて、御礼申し上げます。

Terima kasih! (どうもありがとうございました!)

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