系統生物学専門家:舘 卓司  (たち たくじ)

自己紹介
氏名  舘 卓司
生年  1970年
出身地  兵庫県
日本での所属先  なし (以前は九州大学COE非常勤研究員)
専門分野 系統生物学。昆虫系統分類学、特にハエ類。
配属先  サバ大学熱帯生物学・保全研究所
派遣期間 2002年6月30日-2003年6月30日

この機会にはじめてボルネオに来ました。任期は1年の予定ですが、今延長の申請がおこなわれつつあり、もう1年サバで、このプロジェクトに関わって頑張っていこうと考えています。


活動内容 野外調査からその解析方法まで、生物多様性を理解するために必要な知識をサバ大学およびサバ州政府の研究調査機関に技術移転し、人材を育成し、研究組織の強化行います。

生物多様性を知る上で簡単な手段は、まずどれくらいの種数が存在するかだと思います。しかし、実際ボルネオにどれだけの昆虫が存在するかは、だれも知りません。そこで野外調査、つまり昆虫採集をして、まずボルネオ島にどのような昆虫類がいるか、名前や分布等を明らかにしています。次に、それぞれの種がどのような生活をしているか、どのような関係があるのかなどを、飼育実験や観察または分析(形態やDNA)もおこなっています。このような方法を現地の人といっしょに実施しながら、ボルネオの生物多様性の一面を明らかにしようと考えています。

ボルネオへの思い入れ 御存じのように、熱帯には多くの昆虫類が生息しており、その色、形とも非常に多彩で、魅力的なものばかりです。例えば、木の葉にそっくりなコノハムシ、バイオリンに似た形をしたバイオリンムシや色艶やかなチョウなどが知られています。私は、昆虫の中でもハエの仲間を対象に研究をすすめています。ハエの仲間も同様に、ボルネオを含む熱帯地方には様々な種類が生息しています。私は、研究上多くのハエ類の標本を見てきましたが、ボルネオにおいて採集された標本は古いもので、しかもわずかしか見ることができませんでした。それは、ボルネオがいろんな面で保護されていたからだと思います。このボルネオのプロジェクトに参加し、熱帯で数多くの昆虫が採集できることを喜んでいます(すでに、何回かジャングルで採集しました)。また、これらの標本をサバ大学に保管することで、今後も多くの研究者が利用できる環境を整えたいと考えています。

その他
その他 少しでもハエのことについて知りたいと思われた方は、東海大学出版会から出ている篠永哲・嶌洪編著『ハエ学 多様な生活と謎を探る』をぜひ一度お読み下さい。これまでのハエのイメージが一掃されることは間違いありません。

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