青年海外協力隊 生態調査隊員 岩田周子(いわたしゅうこ)
  • 月日:2004.8.18
  • 配属機関名/コンポーネント:クロッカー山脈公園事務所・公園管理コンポーネント
  • 本邦所属先:サバ公園局
  • 派遣期間:2004.4.5〜2006.4.4

私の職場は、ケニンガウの町から四駆自動車を走らせて約20分、山の中腹にあるサバ公園局・クロッカー山脈公園本部です。周りにはスタッフ用宿舎があって、私はその一つを借りて住んでいます。私はここに、生態調査の協力隊員としてやってきました。

 クロッカー山脈からは多くの河川が、山脈周辺の人の多く住む地域へと流れ出ています。

私の仕事は、これらの河川にどんな生物種が棲息しているかを調査することです。上流から下流にかけて、種、または種数などの分布と河川環境との関係を明らかにし、河川の水質の指標生物となるようなものを決められたら、と考えています。そうすれば、生物の種類を見るだけで、今後おおまかに河川のモニタリングをしていけるからです。

 いざ、調査を開始しようとしても、調査道具を買って、協力者を募るところから始めなければならず、なかなかスムーズに事は運びません。いつも、本局にいる専門家の方や公園スタッフにアドバイスを頂いて、少しずつ亀のごとく前進しています。自分の思うようにはうまくいかないことの方が多いですが、性格からか、それとも遊びで発散している(?)からか、ストレスはあまり溜まりません。マレーシアという、陽気な国で生活していることもあるでしょう。

 この国には、大学院を休学してやってきました。大学院では絶滅危惧種のトンボの保全生態に関する研究をしているので、まったく「海外」とか「国際協力」とは関係ありません。大学院修士1年生の夏に、JICAの国内センターでインターンをしたことが、協力隊参加の大きなきっかけになったと思います。様々な国からやってきた外国人研修員に囲まれて過ごし、彼らが自国のために必死に勉強し、勉強したことを帰国後生かしたいを話す姿を見て、「私も彼らと働いてみたい」と考えました。それなら協力隊に参加してみようかな…、と。思い立ったが吉日、そのまま秋募集に応募しました。まだ専門的な知識も経験も不足していているので、早まりすぎかな、との念もありましたが、一方では専門に囚われすぎずに活動できるという利点もあるのでは、と、こちらに来る前も、来た後も思っています。

 実際にサバで生活し始めて、豊かな自然環境が身近に拡がっていつつも、それらに人間活動からの負荷が確実にかかっていることも感じています。私が行なう活動は、サバの大自然の前では非常に小さいことですが、少しでもサバの人々と自然環境の両方に対してプラスになることができないか、考え、実行したいです。とにかく、仕事でもプライベートでも、この2年間でサバの自然を大満喫しようと思っています。

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