JICA新人3職員、ただいま研修中!
2005/2/2
谷口 光太郎

 BBECプログラムに、若さみなぎるフレッシュな3人組がやって来ました。昨年4月にJICAに入職した新人職員(男性2名、女性1名)です。彼らは、東京のJICA本部や、各地の国内機関等での国内研修を経て、昨年10月から、クアラルンプールにあるJICAマレーシア事務所で海外OJT研修を行っています。このたび、1月下旬から2月末までの5週間、BBECプログラムでも研修を行うこととなりました。

 限られた期間の中で、環境保全活動を実地に学ぶには、どこが相応しいのか? 一つの答えが、郡役場での勤務でした。BBECプログラムの公園管理コンポーネントでは、クロッカー山脈公園をモデルに、実効性のある保護区管理モデルの構築を目指しています。このコンポーネントでは、サバ州公園局が中心となり、土地管理局、灌漑排水局、森林局、野生生物局などの州政府機関が活動に協力していますが、公園周辺・隣接地域の住民を保全活動に巻き込むために、住民を最もよく知る地方行政機関である郡役場も参画しているのです。まさに現場の最前線と言えましょう。

 そこで、クロッカー山脈公園周辺8郡の中から、コタキナバルから程近くリゾート開発が進むトゥアラン、高原野菜の栽培が盛んなラナウ、水田が広がる牧歌的な風景が美しいタンブナンの3郡を選び、それぞれ1名ずつ受入を依頼したところ、いずれも快諾を得て、実現の運びとなりました。もっとも、BBECプログラムに参画しているとはいえ、これら3郡役場には、日本人専門家や青年海外協力隊員は配属されていません。たった1人で、組織体制、所掌業務、人員、予算等の基礎情報を調べるところからのスタートです。

 新人3職員に与えられた課題は、各郡における案件発掘です。現場視察やインタビューなどを行いながら、どのような援助ニーズがあるのかを掘り起こし、それに対してJICAはどのような協力が可能かも考慮したうえで、最終的に、クロッカー山脈公園の保全に一役買うための小さなプロジェクトの計画をまとめます。

 観光振興と環境保全の両立を図るエコ・ツーリズムの開発、小中学校の教師や生徒を対象とした環境教育活動、住民の生活向上のためのハンディ・クラフト産業育成など、可能性はさまざまです。好奇心旺盛な彼らから、どんなアイデアが飛び出すのでしょうか? 彼らの報告が今から楽しみです。

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