チーフアドバイザー:草野孝久(くさの たかひさ)

<任務>

草野孝久

  1. プログラム運営委員長のサバ州官房長や副委員長の国立サバ大学学長の顧問として、このプログラム全体の運営管理をアドバイスしていくこと。
  2. 4つのコンポーネント(研究教育、公園管理、生息域管理、環境啓発)ワーキンググループの協同議長として、各コンポーネントの運営管理を行うこと.
  3. プログラム運営委員会の書記役を務めるサバ大学熱帯生物学・保全学研究所の所長、およびサバ州政府機関の調整事務局長役の主席大臣府科学技術室長対して、彼らが行うプログラム全体の連携調整をアドバイスすること。このため、サバ大学とサバ州首席大臣府科学技術室の双方に執務室を貰っています。
  4. 観光文化環境省の大臣、副大臣、事務次官、主席大臣府の自然資源長官や、4つのコンポーネントの実施機関の局長や幹部、その他の州政府機関やNGOの幹部との意見調整、連邦政府の関係機関と調整すること。
  5. 常駐する5?6人の長期派遣専門家と1年に6?7名派遣される短期の専門家のまとめ役として、日本側の技術協力の計画・運営・モニタリングを総括すること。
  6. 調整員と現地事務スタッフを監督して、マ側と日本側の連絡調整やそれらの事務手続きを行うこと。
  7. いろいろな行事で、日本側代表としてスピーチや講演をすること。関係機関が主催する当プログラム外のセミナーやシンポジウムでの講演も頼まれます。話したことや原稿がそのまま新聞やTVに出てしまいますので、事前に原稿を書いておかねばなりません。これらがなかなかしんどい仕事です。セミナーやワークショップの議長や司会,まとめの挨拶や終了証書の授与役もさせられます。時々は野外調査にも参加します。これが最大の楽しみで、これがなければやってられません。野外の現場を見ずして自然保全を議論することはできませんので、機会があればジャングルや村落に出かけるようにしています。

<略歴>
1951年、福島県いわき市生まれ。21才の時大学を1年休学し、イスラエルで酪農実習中に戦争を体験する。その後、ヨーロッパ、中近東、南アジア、東南アジアを旅し、南の国々に強い関心を持つ。青年海外協力隊員として、フィリピン農業省畜産局に3年間勤務、オーストラリア留学(農学修士)後、1983年JICA職員に採用。農業技術協力課長、サウジアラビア所長、森林・自然環境協力部計画課長を経て、2002年3月から現職。

このプログラムには、2000年の基礎調査、2001年のプロジェクト形成調査、実施協議調査の団長として、計画段階から関わってきました。また、1986?88年にマレーシア国立獣医学研究所(在ペラ州イポー市)に2年間勤務した経験があり、マレーシア勤務は2度目です。

<豊富>

途上国が環境的に持続可能な社会(特に村落社会)を如何に開発して行けばよいのか。それを支援する先進国からの協力はどうあるべきなのか。それは、地球規模であるいは人類全体にとって、どのような意義を持つことなのか。今回の私に与えられた任務は、この3つの命題を実践的に検証し、他の国でも採用可能な事例を提示することと考えています。

プログラムの範囲が広いので、最新の生物学から保護区管理など保全に関わる手法、政治的問題、環境に関する意識といった分野の専門家達たちの活動を全て理解するのは至難の業で、日々勉強の毎日です。

人類にとってもサバの人にとっても大事な遺産であるボルネオの自然を守ることに一役買える幸運を感謝しております。

主な著作と関連リンク:

Maryati Mohamed, Takahisa Kusano & Soren Mark Jensen (eds. 2004): “Biodiversity Conservation: Forward Together” Proceeding of the BBEC International Conference 2004, 24th-26th, February 2004 at Nexus Karambunai Resort, Sabah, Malaysia, Universiti Malaysia Sabah, Kota Kinabalu, 309p.

草野孝久(2004):第14講 ボルネオ島の自然保護, pp69 (CD-ROM), 環境と開発, 斎藤千宏編著, 日本福祉大学, 148p.

草野孝久(2004):ボルネオの生物多様性を守ることの意義,アフラシア(現代アジアアフリカ研究所), v.1, pp

K.Y. Mustafa & Takahisa Kusano (eds. 2003): “Towards Nature Conservation Together,” BBEC Programme, Kota Kinabalu, 65p

豊かな生態系の楽園「エデンの東」を救え!(草野孝久):「フロンティア」2002年11月号特集●自然環境と人との共存 途上国とエコツーリズム

http://www.jica.go.jp/jicapark/frontier/0211/02_a.html

JICA自然環境保全(生態系保全)ガイドライン案

http://www.jica.go.jp/global/environment/guideline/

「村落社会開発と国際協力=住民の目線で考える」(草野孝久編著:2002)古今書院刊 http://kokon.co.jp/

「開発途上国の地域自然環境保全への国際支援に関する考察 ?コスタリカとメキシコの事例から-」(草野孝久・長野實:2000), 開発学研究, 11(2), pp41-49. http://wwwsoc.nii.ac.jp/jasrad/ab/395.html

「環境と持続可能な開発に関する政府開発援助」(草野孝久:2000), 開発学研究, 11(1), pp7-14.

ボルネオ生物多様性・生態系保全プログラムの事前評価報告書。

http://www.jica.go.jp/evaluation/before/0205_10.html

マレーシア国サバ州生物多様性保全プログラム協力:その参加型計画とプログラム・アプローチ.(井口次郎・米田政明・草野孝久:2002):IAIA-Japan ニューズレター Vol.5 No.2

http://www.seiryo.ac.jp/iaia-japan/news/news5-2/d00002.html

 「ボルネオ生物多様性保全」国際協力公開シンポジウムhttp://www.jica.go.jp/global/environment/jicareport/13.html

http://www.jica.go.jp/global/environment/jicareport/14.html


上へ
閉じる

JICA