より効果的な生物多様性保全のために
-サバ州生物多様性委員会開かれる-
三戸森宏治(BBECフェーズII 業務調整)

 生物多様性をまもるためには、多くの組織や人々取り組みが必要です。ここ、マレーシアサバ州でも政府機関、NGO、一般の人々が豊かな生物多様性を保全するために取り組んでいます。その様々な人たちの取り組みを統合できれば、効率的で、大きな力になります。

私たちBBECプログラムでは、生物多様性をまもるため、一般の人へ重要性を伝える環境教育や、生物多様性自体についてより深く知るための研究、州立公園の管理、野生生物の生活場所の確保などを組み合わせて、ボルネオ島のサバ州にとって効果的な保全の方法を模索してきました。

BBECプログラムは、日本政府とマレーシア政府の共同事業で、限られた期間でしか活動はできません。このプログラムが終わっても持続的に保全への取り組みが進められることがとても重要です。

そこで、現在取り組みを進めているのが、サバ州生物多様性委員会とサバ州生物多様性センターへの支援です。どちらもサバ州の法律により設置が規定されているもので、政府を挙げた生物多様性の保全を協力に推進するものとなります。

この委員会やセンターは、これまで色々な組織が独自に推し進めていた保全の活動を、サバ州として一丸となり、お互いに連携をして効率的な保全を進めることの旗振り役となります。

今回、2007年12月6日、第一回サバ州生物多様性委員会が開催されました。サバ州の主席大臣が議長を務めるこの委員会は、強力に生物多様性に関連する組織の連携に寄与するものを期待されます。これまでBBECプログラムの活動を含めて、生物多様性保全の重要性が繰り返し伝えられ、保全活動も積極的に進められたことが、第一回委員会開催につながったと言えます。この第一歩をステップとして、包括的な生物多様性保全の世界でも先進的なモデルをサバ州で模索してゆくことになります。


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