キナバタンガン河下流域サンクチュアリへのスタディーツアーを実施しました
高橋正弘(環境啓発)

 環境啓発コンポーネント(PAC)のNGOタスクフォースのスタディーツアーを2006年6月9-11日にキナバタン河下流域サンクチュアリで実施しました。PACのNGOタスクフォースは環境に関与していないNGOを対象としています。環境に関与していない、という点で、意識啓発を実施する対象としてはちょっと珍しいかと思われるかもしれませんが、それぞれのNGOは多くのメンバーや会員を擁しており、各NGOの協力を得ることで、サバの人たちに広く環境に関する情報や保全へのメッセージを発信できるため、非常に重要な位置を担っていると考えています。

キナバタンガン河下流域サンクチュアリの内部にあるサイトへは、ボートを使ってアクセスします。サイトへの行き帰りや二泊三日のサイト滞在中に実施される各種のプログラムに参加することで、サンクチュアリに生息する多くの動植物を実際に間近に観察することができます。今回は6種類の哺乳類、26種類の鳥類、そして様々な両性は虫類などが観察できました。バードウオッチャーの憧れの鳥であるStorm's Stork(スンダエンビコウ)も最終日にようやく観察することができました。

今回のスタディーツアーでは、現地で参加者たちによるワークショップを開催しました。そしてNGOが環境情報をどのようにそれぞれのメンバーに伝えていくことができるか、具体的な検討と議論を行いました。参加者たちは、それぞれのNGOに戻った時、今回学んだ環境の状態や保全に向けたメッセージなどの情報を他のメンバーに向けて発信していくことが期待されています。こういった活動を通じて、さまざまな学びの機会を提供することにつながり、そしてサバの人々が効果的に環境情報を得ることのできる具体的な仕組みを築くことにつながっていきます。環境の保護をとりわけ目的としていないNGOが、さまざまなアイデアを使ってそれぞれのメンバーに環境情報を伝えようとし始めたということは、PACの活動が具体的に形となり始めてきたと考えています。


キナバタンガン河のボートクルーズの様子

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