科学技術室、環境教育活動計画の実現化へ動き出す
005/6/28
田儀 耕司(環境教育)

  最近、環境啓発コンポーネント(PAC)の動きがなにかと慌しくなってきました。

協力4年目を迎えた今年、そろそろゴールの見えてきたジャーナリスト・タスクフォースでは、11月に日本で1週間程度の環境ジャーナリズム研修を実施する準備をしているほか、「自然と人々の共生」をテーマに、ゾウやオランウータンとの摩擦が絶えないキナバタンガン川の集落訪問を含んだワークショップを計画しています。

 5月25日に環境教育教材の“Learning Through Friends of the Environment”を出版した教員タスクフォースでも同様に、教材をモニタリングし、改訂版を出す計画を持っており、こちらも最終成果が見えてきました。
 まだ方向性がはっきり見出せないでいる残り3つのタスクフォースのうち、政策決定者タスクフォースでは、対象者をサバ州の行政官に絞り込み、州政府が行う研修プログラムに生物多様性保全に関するマレーシアの国家政策、サバ州の法律を盛り込み、行政官の意識を変え、保全につなげていくという方向性が出てきており、ようやくめどが立ちつつあります。

 このような状況の中、5月中旬に、PACを率いる科学技術室のモクタール室長が「今度、タスクフォースリーダー会議を開こう」と言い出しました。「そろそろ、『PACのガイドライン』のことを話し合わないと」と、なんと会議のテーマは環境教育ガイドラインのことのようです。
 5月17日に開かれた第1回目の会議では、PACの最終成果である「ガイドライン」をどのようなものにするのかについて、議論が行われました。5つのタスクフォースのリーダーに加えて、科学技術室からはモクタール室長、副室長にあたるファティマさんが出席して開かれた会議では、「BBECプログラムの成果を教訓としてまとめたものを作るべき」という意見が多数を占め、環境教育活動計画を作ることで合意しました。
 続いて5月27日に実施された会議では、活動計画の中身と役割分担が議題に上がりました。活動計画の中身の骨子案について、なかなか議論が煮詰まらずにいたところ、NGOタスクフォースリーダーのエンジェルさんが、「各タスクフォースの目的・目標、ミッション・ビジョン、活動計画(戦略・方法論)、利点、弱点、財政について、タスクフォースでまとめたらどうだろう」という意見が出てきました。そこでモクタールさんが、エンジェルさんの案を下に、「まずは、各タスクフォースでフォーマットについて話し合い、一通り意見を聞いたところで再びタスクフォースリーダー会議を開こう」と提案して、閉会しました。既に5月27日に開発業者タスクフォースで、6月16日に教員タスクフォースで、それぞれ活動計画についての紹介が行われ、タスクフォースのメンバーから草案に対して、様々な意見が寄せられています。
 9月19日からは環境教育政策の短期専門家派遣も予定しており、まずは活動計画、さらには政策化と、これからがモクタール室長の腕の見せどころです。

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