サバ州に来ませんか?BBEC国際会議参加へのお誘い

2004/12/24
草野孝久
 昨年に引き続きBBECプログラム主催の国際会議を2005年2月22日から24日に開催します。様々な活動の合間を縫って準備が進められています。

(1)今年のテーマは”Biodiversity Conservation as a Way of Life”です。意訳すると「社会の在り方としての生物多様性保全」ということになります。趣旨は、生物多様性の保全を政府機関やNGOという保全関係者だけのもので終わらせず,如何に社会の隅々まで浸透させることができるか、様々な社会の局面で生物多様性保全を考慮した人間活動を行えるようにできないかということにあります。自然資源の利用と保全が如何に人間の活動、社会経済と関連しているか,健全な地域社会の存続や貧困,保健衛生や人間の尊厳と関係しているかが提示できることを期待しています。生物多様性を自然資源、自然環境と同義語として定着させることを、ボルネオ島や東南アジアで広めるための大きな活動になります。

 国際会議と言っても日本風に言えば,セミナーやシンポジウムのようなもので,基調講演、分科会,総括のパネル討論会が主な内容です。4つの分科会では、以下のようなテーマで発表と議論を行う予定です。

1)ルールや法律を如何に社会の各部に浸透させて保全を進めるか、

2)政府やNGOだけではなく,産業界、経済界、地域社会と協調しての保全を如何に進めるか、

3)市場から見た自然資源としての生物多様性、保全のために如何に市場を利用できるか、

4)地域社会による保全のモデル、持続可能な自然資源の利用

分科会では,BBECメンバーからの報告も多く用意されています。

 今年の目玉は,なんと言っても1日目の基調講演と3日目の政治家による自然保全討論会です。いずれも、今回のテーマが生物多様性保全を社会の様々な局面で意味付けし、展開するためには政治が重要な役割を果たすとの認識から企画されています。

 基調講演には、ニュージーランドの保全大臣、日本の自然派大物政治家、国際的な生態系保全機関の長、サバ州主席大臣によるものが内定しています。討論会は、サバ州観光文化環境大臣の司会進行で,基調講演を行う政治家にマレーシア連邦政府とサバ州政府の大臣たちが参加して2時間繰り広げられる予定です。

(2)発表者募集

 この分科会で事例を発表してくださる方々を募集しています。4)については結構な数の応募が有りましたが,1)から3)まではまだ足りません。BBEC国際会議は、学術的なものではなくより現場で役立つ情報を交換することを目的にしておりますので,論文発表というよりはパワーポイントで写真や図などを多く使って分かりやすく説明していただくことを歓迎しています。事例は日本のものでも,世界中どこのものでもかまいません。

 残念ながら日本人発表者の旅費は自己負担かご自分でスポンサーを見つけていただくことになります。アセアン諸国国籍の方からの発表が受理された場合は,旅費を支援しますので、皆様が一緒に働いている方々にぜひご紹介ください。

 発表者の応募締め切りは11月30日です。簡単な英文要約(A4用紙に1/3程度)をEメールでdanielpamin@hotmail.comにお送りいただければ,選考委員会から連絡が入ります。

(3)参加者募集

 発表する事例はないが、ボルネオや国際的な自然環境保全の動きに関心のある方、特に開発援助や研究に関わっている方などにはぜひ参加をお勧めします。BBEC参加機関が村落住民と開発中のエコツアーやサバ州内の旅行業者による自然鑑賞ツアーへの参加も、この機会にしていただくと、普通では味わえないボルネオ旅行となることと思います。

 参加の応募締め切りはありませんが,BBEC側の予算で対応可能な180 名までは無料参加となりますが,それ以降にお申し込みいただいた方には実費(会場使用料、資料代、お茶,昼食を含む:約1万円程度。ホテル宿泊代は含みません。)をお支払いいただくことになります。無料枠は残り少なくなっておりますので、お早めにEメールでdanielpamin@hotmail.comまでご連絡ください。

(4)スポンサーになってください

 BBEC第3回国際会議は広くNGOや民間企業の参加を歓迎しています。これは今回の会議の主題が生物多様性保全のために様々な社会経済活動を統合することにあるからです。そのため、Co-Sponsorを募集しています。発表者の旅費を支援していただく,資料作成の費用を数万円負担していただく,参加者の昼食や夕食を提供していただく,会場利用費の一部を支援いただくなど,額・支援内容を問いませんのでぜひご協力をお願い致します。

 Co-Sponsorになるメリットとしては、1)御社の職員によるプレゼンを優先して採用する、2)御社のロゴや社名を各資料、会場の案内バナー、プロシーディングに明示する、3)スポンサーとして会場でアナウンスする、4)会議進行冊子に広告を載せる、5)サバ州内での調査研究や保全プロジェクト候補の相手機関が紹介される、6)ボルネオの保全に協力する企業やNGOとして自社をプレゼンできるなどです。

 第2回目に国際会議はDANIDAというデンマークの援助機関から100万円近い支援がありましたが,今年はその分を捻出しなければならないので,日本の企業やNGOの方々のご支援をよろしくお願いします。また、この会議に民間からの支援を受けるメカニズムを構築することは,JICAが協力を終了した後の持続性を確保する上でも重要なことと考えています。

 欧米からの関心も高まっている中、調査研究にしても,保全事業にしても,国際会議にしても,日本の技術協力によって培った人材や組織の能力が,日本のNGOや民間企業、あるいは大学や研究機関によって活用されないというのはもったいないことです。今回の国際会議に参加いただくことで、そうした将来への展開を図っていただければ嬉しい限りです。

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