大人もはまるドリームスタジオ
19/9/2004
高橋 晃

NPO法人「人と自然の会」のサークル「エコ楽会」メンバー11人が、9月8日にサバ大学でドリームスタジオを展開しました。ドリームスタジオというのは、人と自然の会が兵庫県立人と自然の博物館で毎月行っている、ファミリー向け体験実習型普及プログラムのことです。

エコ楽会メンバーはほとんどが60歳代、最高齢71歳の方々ですが、暑さにもめげず元気元気!日本であろうが、サバであろうが、英語ができなくても関係ない。自分たちには博物館で鍛えた普及技術があるという自信があるので、相手が誰であろうと堂々としています。そうなるとサバ大スタッフも彼らの眼差しに誘われて、一体この人達は何を教えてくれるのだろう、と真剣に聞き入ります。押し花を自分の手で並べて栞を作る、牛乳パックの紙を漉いてオリジナル和紙を作るなど、ついつい引き込まれて夢中になっていました。

圧巻は午後からやった葉脈標本の栞作り。子供達が10数人やってきました。葉っぱの葉肉を歯ブラシでたたいて落とし、葉脈だけにしたものを色で染めて栞にパウチするのです。最初はおっかなびっくりだった子供達でしたが、自分のおじいさんやおばあさんのような日本人に教えてもらいながら葉っぱを叩き、1つできあがると要領がわかったのか、次は自分で一生懸命叩き、もっときれいに葉肉を落としたものを作ります。2色に染め分けを工夫する子もいました。簡単だけど工夫のしがいがあるところが受けるのでしょうか。大人もみんな夢中になって作りました。

サバでは、日本の子供達がするような虫取りや花遊びといった、自然の中での遊びがあまりありません。周りの自然があまりに荒々しいからでしょうか。自然に親しむという感覚は難しいのかもしれません。今回のようなプログラムによって、少しでも自然に触れる、自然に親しむということができればいいと思います。

次の日には人と自然の会の概要について解説してもらいました。サバ大のスタッフは、彼らが先生や専門家でなく、一般の会社員や服飾デザイナーだったような人たちだと聞いて感心していました。そして退職後ボランティアグループを結成し、自ら学習して子供・ファミリー向けプログラムを開発し、博物館で普及活動をしていることに驚きを隠せない様子でした。外国留学経験のある人も多いのでボランティア活動について知識は持っているのですが、あんなに楽しいことができるのだということを実際に目の当たりにして、深い感銘を受けたようでした。

サバでも一般市民のボランティア活動がないわけではありませんが、自然環境の保全のために関わるようなボランティアはまだまだ難しいようです。市民自身からの声が高まることを期待したいですね。自然環境保全にはそれがなにより大切なことですから。

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