実り多かったメララップセミナー

16/9/2004
高橋 晃 

クロッカー山公園の最南部に近いメララップ地区で今年1月に科学調査を実施しましたが、その報告会が9月6日メララップ地区Jawa Sumbiling村のホールで開催されました。

サバ大学のマリアッティ教授はじめ、報告者の講師、大学院生たちは早朝7時にサバ大学に集合し、貸し切りバスで出発しました。メララップはコタキナバルからかなり遠く、到着したのは10時40分過ぎ。前日に入って準備していたサバ大スタッフの出迎えを受け、一休みする間もなく報告会が始まりました。役場から朝8時半開始という間違ったお知らせが回っていたそうで、朝には100人近くの村人が来ていたということでしたが、残念ながら半分くらいは帰ったとのこと。でも村人たちの関心は高く、約50人が待っていてくれました。

すべてマレー語による進行なので、私もサバ大スタッフに翻訳してもらった挨拶文をマレー語で話し、拍手をもらいました(強要した嫌いもあるが...)。

サバ大学、サバ公園局、地質鉱物資源局と半島からマレーシア国民大学(UKM), マレーシア農科大学(UPM)も参加して、セミ、カエル、水生昆虫、ショウガ科植物など自然の生物調査や、地質土壌調査さらには住民の意識調査など、全部で9件の調査報告がなされました。子供がカエルにおしっこをかけるとあそこが腫れると言うが本当か?など答えにくい質問も飛び出しましたが、みな熱心に聞いて質問していました。マレー語による発表の概要をサバ大スタッフが英語に翻訳してくれたので助かりました。

午後3時過ぎには一通り発表を終え、今度は椅子を円形に並べ替えて討論会に移りました。そこでは、調査で作ったベースキャンプを活用して調査を継続して欲しいとか、このようなセミナーを学校でやって若い人を巻き込みたいとか、ホームステイプログラムを進めたいとか、積極的な意見がたくさん出されました。最近、水が悪くなって魚が捕れなくなったという声もあり、サバ公園局の職員が水資源確保の重要性について熱く説いていました。

かなり盛り上がっていましたが、4時半には記念品贈呈に移り、皆で再会を誓い、固い握手とともにお別れしました。「この地区の住民意識は非常に高い。たいへん実りあるセミナーだった。」と、マリアッティ教授もメララップの住民に感謝していました。

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