イノボン・ビジターセンター完成
2003年1月16日
草野 孝久
当プログラムの公園管理コンポーネントの活動の一環として、クロッカーレンジ公園(IUCN基準の国立公園:サバ州公園局の管理下:沖縄本島と同じぐらいの大きさ)の一角に建設中だったイノボン・ビジターセンター兼調査研究拠点が完成しました。


写真© T. Kusano

イノボンは、州都コタ・キナバル市中心から車で40分ほどで行ける場所にあり、標高400mで州都とその後ろの海と島々、および名峰キナバル山の頂きが望める風光明媚な場所です。このセンターが建設された地点は、公園局の許可なく道路が建設されたり、公園内の盗伐や焼き畑などの不法行為も後を絶ちません。また、二次林の復元や植物や昆虫の採集など調査研究の拠点としても重要な位置にあります。


©T. Kusano

このセンターの完成により、市民のリクリエーション、環境教育、調査研究、そして不法行為への監視が可能になりました。

このセンターは、日本側が建設資材のみを提供し、サバ公園局が、設計・施工経費、道路整備経費などを負担することにより可能とりました。サバ州公園局は、この地を公園のサブ・ステーションとして整備する計画で、事務所、キャンプ場などの建設にも自前で取りかかっています。


写真© T. Kusano

本センターの開所式は、1月16日地元出身の国会議員、日本総領事、サバ州公園局長ほか当プログラム関連の大学、州政府機関、地元住民、NGOなど約150名が出席して行われました。センターへの道路は拡張したりして整備しましたが、直前に約300m未舗装の急な坂があり雨が降ればどろどろになってしまいます。まだ雨期なので大変に心配しましたが、運良く前4日間は小雨しか降らず幸いでした。

この開所式の様子と日本の協力を紹介した記事が、私が把握しただけでも2英字紙、2カダサン語(現地語)紙、2中国語紙の計6記事掲載され、このビジターセンターの利用や自然保全の重要性を訴えていました。

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