【エコツアーに参加して ―ティドン族 セガマ河流域 ダガット村 ホームステイ―】 エコツアーに参加して

日高 麻衣子
最初に、このエコツアーの内容を詳しく聞いた時、正直自分で大丈夫かな?とも思った。

様々なエコツアーがある中で、過酷さ五星。しかし、逆にそのことが何事にも挑戦したい!という私の闘志に火をつけた。ヒルが飛んでくる森や、ワニがいる川、トイレもあるかどうか分からない住居・・数えだすときりがない未知の世界。普通じゃない、普通じゃ体験できない体験。不安と期待を抱いて、出発した!

 コタキナバルから、小型飛行機で50分、車で2時間、船で2時間の長旅。小型飛行機の中からは、見事にそびえ立つキナバル山。車の中からは、圧倒される数のプランテーションのパーム椰子。船からは、「ここはどこだ!!」と思うぐらいのジャングルが広がっていた。村に着く前から、私はエコツアーに来たのだと風景からも感じることができた。

 そして村に到着。村の人はどんな人だろうか?ドキドキしながら、村長の家へ。お菓子や飲み物を出してくれ、みんなニコニコして歓迎ムード。そのことで、私の緊張の糸も緩んだ。3泊4日間、ここの村の人たちと暮らすのだ!!

 3泊4日間。長いようでとても短かった。このエコツアーでは、普通のツアーでは体験できない多くのことを体験できた。膝まで泥だらけになりながら、手のひらサイズのシジミを取りにいったり、蛍が集まる‘蛍の木’を夜に見に出かけたり、家から猿の親子を見たり、ここでしかできないことの宝庫だった。行事もさることながら、私がこのエコツアーに来て、一番良かったと思ったことは、村の人との交流だった。ほんとに素の村人達と接することができた。道を歩いていると手を振ってくれたり、話しかけてくれる村人。又、私達に興味を持ってくれて、日本語を教えてくれと言って集まってくれる同年代の子達。ティドン語と日本語を何かしら言い合って、何がおもしろいのか分からないけど笑っていた。そして最後の夜、村の人とバーベキューをした。見たこともないような大きな魚を何匹も用意してくれ、焚き火で焼いてくれた。そして、みんなで、その魚をほおばりながら、キロロの‘未来へ’の大合唱。忘れられない歌、夜になった。

 そして、お別れのとき。ホームステイをさせてもらっていた家族との別れ。頼りになり、笑顔が素敵なお父さん、若くてとてもきれいなお母さん、いつも私達を色々なところに連れて行ってくれた優しいフォッジーオ、無邪気で抱きしめたくなるほどかわいいアニー。片言のマレー語とお父さんの英語での会話。もう少し私達が、言葉を勉強してきたら、もっと色々なことを話せたかもしれない。でも、言葉を超えて、本当の家族のように感じる事ができ、家族みんなのことを大好きになった。最後のお別れのときは、涙が出そうになった。抱き合って、お礼を言った。最後まで、ずっと手を振ってくれ見送ってくれた家族や村の人たち。この体験は、絶対に忘れない。ありがとうという気持ちで一杯になった。いい体験をありがとうございました!

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