エコツアー感想文 〜ティドン族〜

佐倉 大介
 2004年8月8日から11日までの4日間、私はエコツアーと

いう題目でティドン族の住むダガット村を訪れました。この村はラハダトゥ空港からバス4時間にボート2時間、と町からは遠く離れた場所に存在します。そのせいか往路でさえ様々な新しい体験をすることができました。バスから見える広大で整然と並んだパームヤシのプランテ―ション、ボートから見えるテングザルなど見るもの全てが新鮮に感じられ村での生活に期待が膨らみました。

村での生活は想像していたよりも近代化しており、衣食住全てにおいて簡単に適応することができました。しかし、活動となると話は別で体力面では村人のほうがはるかに勝っていました。村人は私たちに様々なプログラムを提供してくれます。その中で特に印象に残ったのが川での海老漁、ニッパヤシ林でのしじみ取りです。夜には無数のファイアーフライ、日本では見ることのできない星空に感銘を受けました。

 私は活動だけでなく協力隊の方や村人から様々な話をしてもらいました。話によると、この村付近のマングローブ林やニッパヤシ林は年々減少しているといいます。その打開策として考えられたのがこのエコツアーであって彼らはこれをビジネスとしています。それにも関わらず彼らの私たちに対しての接し方は本当に親身で、とても生活のためにやっているものだとは思えませんでした。私たちと同じような感性・興味・向上欲をもつ村人が満足な生活ができない、十分な教育が受けられないという事実があります。それに対して、いちツアー参加者という立場であれ村の経済発展に貢献できたことは大変良いこととして認識することができました。

しかし、これから先このようなエコツアーが行われる中で、村人と参加者が完全にビジネス上の関係となってしまう可能性があることが不安要素として挙げられます。ツアー参加者がゲストであるという概念を捨て、積極的に親睦を深めることがこの村への最高の奉仕であると考えます。

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