〜ティドン族タガット村の生活に触れて〜
上野 伸太朗
1、 村の感想

 私は現地に行くまで今回のエコツアーをかなりサバイバルなものだと考えていました。なぜならば電気、水道、ガスといったものが何もないという風に行く前に聞かされていたからです。また話す言葉も英語が通じないとあって英語すら話すことがままならない私にとってはかなり不安なもので緊張して現地へ向かったことを覚えています。しかし現地についてみると私の想像していたものとは違っていて家にテレビや扇風機といった普通の家電やガスコンロなどがあったりタバコをすっていたりしていました。また一部の人たちは英語を少し話せたりと私たちの暮らしと同じといえば言いすぎかもしれないがそう変わらないような暮らしをしているのだなという印象を受けて安心しました反面こんなところにまでやはりこういう暮らしが移ってきているという事実を目の当たりにして少し寂しさというものを感じました。それらの家電品などのメーカーが日本のメーカーであったことなどがさらに後押ししていたと思います。これが私が1番初めに感じたこの村の素直な印象でした。

 実際に村の中に入りこのエコツアーのプログラムをこなしていくと沢山の新しい出会いと感動を味わうことができました。その中でも私が最も印象に残った二つのことがあります。その1つはタガット村の自然環境です。タガット村の周りは本当に森に囲まれていて船がなくては町と連絡をとりあうことができない本当の陸の孤島な状態でした、しかしそのために日本と違い自然というのがダイナミックに丸々残っていました。私が1番驚いたのは多分他のみんなと違うと思うが村の船着場でゆっくりしているときすぐ対岸にオオトカゲやシルバーリーフモンキーなどが遠慮なく通り過ぎていくところです、確かに離れてはいるが野生の動物がこんな距離でなんの警戒心もなく通るのは日本ではもちろんないことであるしまたそれに何の関心も示さない村人をみてやはりここの暮らしはかなり自然と密接しているのだなと新鮮さを感じました。そしてもう1つは村人の暖かさです。これはマレーシア全体でもそうなのだが特にこの村の人たちはとてもフレンドリーにまた私たちをとても歓迎して接してくれました。これはとてもうれしいことであったしそのおかげで私達は言葉の壁というものを超えて仲良くなることができたし、また安心してこのエコツアーのプログラムを楽しんでやっていくことができたと思います。これも日本でこのようなものがあったとしてもここまで心から歓迎して迎え入れてくれることはないと思います、これは逆に今の日本は少し寂しくなってしまったのだなと思いました。この村には日本の私達の暮らしとは違った豊かさ、よい暮らしというものがあるのだなとしみじみと感じました。

2、 エコツアーの感想

 私は今回初めての一般客ということでこのタガット村のエコツアーに参加しました。そこで日本の一般人としての意見や感想を書いておくことがこのエコツアーに参加させていただいた恩返しになると思い、少しではあるが書いておきたいと思います。

まず私が感じたのはこのツアーのプログラムは充分すぎるといっていいほど内容は濃いものであったと思います。私達全員が充分満足したと思います。これはこれ以上プログラムを増やしたとしたら大変になるし本当にちょうどいいぐらいではないかと思います。今の日本人ならば蛍の光をあれだけ見るだけでもかなりの思い出になると思います。また村の人たちの対応もすばらしいものだと思います。ここで意見としてはまず先生もいわれましたがタバコのポイ捨てはやめた方がいいということ、村人の何人か主要の数人だけ英語が話せるようになることこれは今の日本人は英語を話すことすらままならないので何人かは話せた方がいいということ、またあえてティドン語だけしか話せない人がいるのがいいと思う。これは日本人にとって他の言語と触れ合う機会はとても少ないのではじめて触れる言語を使うというのはとてもうれしいことであるからです。

 最後にエコツアー全体としての意見というか疑問なのですがこういったエコツーリズムというのはとてもすばらしいと思います、しかしこういう人がたくさん出入りしていくことによってそこの人たちの暮らしに変化が、大きくは環境に変化が訪れはしないでしょうか?エコツアーでお金を稼ぐ→漁に行く回数が減る→今までとられていた魚が増える、という風になる可能性はないのでしょうか?もしこんなことが起こるのであればこのようなエコツアーは1つの文化をつぶすことになるのではないかという疑問がわいてきました。このようなことも踏まえてあの人たちの暮らしにできるだけ影響のでないようにエコツアーができたらすばらしいものになっていくと思います。

上へ
 閉じる

JICA