タガット村: 言葉がわからないのにみんなで集まって笑ったり

三宅 ゆうこ
車で4時間、ボートで2時間の移動の末に着いたタガット村は、思っていたよりずっときれいな村でした。最初はマレー語のやりとりや村人に囲まれた話し合いに圧倒されて、びくびくしていました。出発の朝から体調を崩していたため、3泊4日を乗り切れるかが不安でしたが、本当に楽しくやり過ごせました。体調管理を万全にできていなかったことが今回のエコツアーでの心残りと反省点になりました。周りの方々や村の人に迷惑や心配をかけてしまい、本当に申し訳なく思っています。体調さえ万全だったらと思うことが何度もあり、すべての活動に参加できなかったことが悔しかったです。それと同時に、感謝の気持ちを十分に伝えることもできなかったことも最大の反省点になりました。現地のことをもっと調べるように言われていたのに、どこかで現地のことは現地で体験して知れば良いと思っていました。せめて言葉をもっと勉強しておくべきでした。体調のせいで激しい活動のときは家に残っていたため、ホストファミリーの方にはもっと伝えたい言葉があったのに、「ありがとう」しか言えませんでした。しかし、それと同時に言葉を越える、言葉がわからなくても伝わることのすばらしさを体験できました。蛍を探しに行ったことも、ワニの目を探しに行ったことも、湖の周りを朝から一周してきつかったことも、言葉がわからないのにみんなで集まって笑ったりできたことも、すべて自分の中の特別な経験としていつまでも忘れることはありません。

また、今回はエコツアーということでたくさんの自然に触れる機会があり、環境についても考えることはありましたが、私がそれ以上に考えさせられたことは、人とのつながりです。誰もが勝手に家に出入りをするので、どこまでがその家の人なのか最後まではっきりしませんでした。村の人はすべて親戚ということで驚きましたが、それにしてもあまりに自然に出入りしているので日本とのギャップを感じました。家族関係の薄れている日本で、家族で過ごすことがどれだけ心の癒しになるか、根本的に大切なことをこの村で見直せる気がしました。たくさん思うことがありすぎて、日本に帰って人に話そうと思ってもうまくまとめられず、話も尽きません。出だし不調で本当にどうなることかと思いましたが、本当に行ってよかったと思います。こんな体験をいろんな人ができるよう、今回の私たちの試験エコツアーが役に立つことを願っています。正直に言うと、私たち以外の人がタガット村で同じように素敵な体験ができることを悔しいような羨ましいような気にさえなるくらいです。日本に帰ってからも、村の人たちや体験したことが忘れられません。また村の人たちに会いたいです。

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