サバ人の魅力は素朴でシャイなところ 

<参加型保全アドバイザー 坂井 茂雄
関西大学の皆さんへ。
ホームステイの感想文、ありがとうございました。

当初、このグループは、ブンドゥ・アピン・アピン村でのホームステイを、皆さんがこられる3ヶ月前くらいから計画していました。ところが、到着1ヶ月くらい前になり、農作業が忙しいので受入れ不可能との返事があり、急遽、他の村に変更しました。電話が通じない所とのアレンジは、なかなか骨の折れる、しかも時間のかかる仕事なのです。そこで、今までプロジェクトで仕事を一緒にしてきたキノロドソン村の村長にお願いして、とりあえず、受け入れてもらえることになりました。

ところが、ここでも問題がおきて、「汚い家にお客(ホームステイ客)を招待するのは、恥ずかしい」とか、「準備ができていない」とかの理由で、受入れ家庭が見つからなかったのです。そこで、村長が、ほとんどの客を受け入れることになりました。これは、彼が一人だけ儲けようと画策したわけでも、お客を独り占めにしたわけでも無いことだけは、理解してください。まだ、ホームステイを受け入れる準備ができていないのです。

結局、訪れる方(関西大学の学生)も、受け入れる側(ホームステイ先)も、どっちも初めての経験だったわけです。これについては、私が紹介した、キノロドソン村、マフア(パタウ)村、ロンコグンガン村すべて、同じ条件です。

このような状況ですから、お客を歓迎していても、それを表に出さない(出せない)村人と、それような状況を理解していない訪問者との間で、お互いジレンマがあったのではないかと思います。サバの田舎の人間は、シャイな人が多いと思います。その素朴さは、サバの人の魅力でもあります。また、皆さんが訪れたクロッカーレンジ公園周辺の村は、まだ観光化されていない素の田舎な訳です。実際、あくまで村人の好意で(商売ではなく)皆さんを受け入れてもらったわけです。

他の人の感想にも、同じようなコメントがあった気がしますが、家族や、他の村人は、皆さんに興味があってもおっかなびっくりで、で、皆さんの方もおっかなびっくりで、なかなか打ち解けられなかったのだと思います。コミュニケーションを発展させるには、方法もさることながら、時間が必要なのだと思います。これは、コミュニケーションを学んでいる皆さんに対して、(素人の私が解説すると)釈迦に説法になるので、必要ないですね。

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