ティドン族の村に泊まって

ティドン族の村に泊まって

関西大学総合情報学部佐倉 大介

2004年8月8日から11日までの4日間、私はエコツアーという目的でティドン族の住むダガット村を訪れました。この村はラハダトゥ空港からバス4時間にボート2時間、と町からは遠く離れた場所に存在します。そのせいか往路でさえ様々な新しい体験をすることができました。バスから見える広大で整然と並んだパームヤシのプランテ―ション、ボートから見えるテングザルなど見るもの全てが新鮮に感じられ村での生活に期待が膨らみました。

村での生活は想像していたよりも近代化しており、衣食住全てにおいて簡単に適応することができました。しかし、活動となると話は別で体力面では村人のほうがはるかに勝っていました。村人は私たちに様々なプログラムを提供してくれます。その中で特に印象に残ったのが川での海老漁、ニッパヤシ林でのしじみ取りです。夜には無数のファイアーフライ、日本では見ることのできない星空に感銘を受けました。

 私は活動だけでなく協力隊の方や村人から様々な話をしてもらいました。話によると、この村付近のマングローブ林やニッパヤシ林は年々減少しているといいます。その打開策として考えられたのがこのエコツアーであって彼らはこれをビジネスとしています。それにも関わらず彼らの私たちに対しての接し方は本当に親身で、とても生活のためにやっているものだとは思えませんでした。私たちと同じような感性・興味・向上欲をもつ村人が満足な生活ができない、十分な教育が受けられないという事実があります。それに対して、一ツアー参加者という立場であれ村の経済発展に貢献できたことは大変良いこととして認識することができました。

しかし、これから先このようなエコツアーが行われる中で、村人と参加者が完全にビジネス上の関係となってしまう可能性があることが不安要素として挙げられます。ツアー参加者がゲストであるという概念を捨て、積極的に親睦を深めることがこの村への最高の奉仕であると考えます。


エコツアーに参加して

金 孝義

 今の私の生活とはかけ離れている環境・暮らしの中での生活は、本当に様々な体験をすることができ、日本で生きていく中では感じることのできない色々なことを感じることができた。本当に忘れられない体験ばかりだった。

 一つ目の初体験が「重移動」。あんなにしんどい移動ははじめてだった。飛行機のり、車で悪路にゆられ、船でゆられ。移動中は正直つかれていたが、船から野生の動物が見えたときには疲れもわすれることができた。サルに鳥、日本でも見られるだろうけど、あそこの動物たちは何か悠悠としていたようなきがする。そんな動物をみていて日ごろの生活のストレスはふっとんだ。そして、村が見えてきたときには、待ち構えている未知の体験に興奮している反面、多少の不安もあった。でも、私たちをやさしく、そして明るく迎えてくれる村人たちをみて不安などは無くなった。そして、村人をみてまず感じたことは、彼らは本当に同じ時代に生きている人たちなのかと思った。今の私の生活といえば、予定におわれて、時間に追われて、ストレスがたまっていく一方の生活。それと比べると、いわゆる原始的な生活を見て、私の目にはうらやましく映った。自分とは180度違う生活を送っているのを見て、生きることを考えさせられた。

 そして、メインの「エコ」。今まで目にすることが無かった広大な自然に触れることが出来、自分たちの生活が、様々なものの犠牲の上になりたっているのを痛感できた。パームヤシのプランテーションや木材の伐採。それは私たちの生活を豊かにしているのだろうけど、もっと長い目で見ると私たちの地球を壊している。でも、こうやって目の前で見ることがないと、それがわからなかっただろう。文字の上では理解していても心のそこから理解することは無かったと思う。まだ、それに対して行動に移すことはすぐにはできないが、やはり考えることによって少しは変わると思う。自分とは関係の無い世界の話だと考えていてはいけない。このツアーに参加して初めてその考えから抜け出せたような気がする。すこしずつでも、一人一人が考えて行動していく必要を感じることができた。

 また様々なアクティビティーを通して楽しく、自然に触れることができたのもよかった。すべて心に刻みこまれているが、つらかったけど何気に楽しかったのが朝からの散歩。きれいな湖からの散歩はたくさんの動物の足跡をみることができ、野生のすむ森にきていることを実感できた。あれで野生の動物を少しでも見ることができたら、より最高だったが。そして、蜆とり。あれは本当に楽しく、童心に帰ることが出来た。本当に楽しみながら、自然に触れることができたので、そこから環境のことを考えることが出来ればいいと思う。

 ただ、一つだけ気になった事もある。それはタバコのポイ捨て。最近日本ではたばこのマナーを重視している。とくにポイ捨てと歩きタバコは大きらいなので、それだけはやめてほしい。ポイ捨てを簡単にされ、そこら中がタバコの吸殻だらけになってしまうと、エコツアーの重みがなくなってしまうとおもうので、それだけはやめてほしい。

 今回様々な体験をすることができて、また様々なものを自分の目で見ることで、改めて環境というものをかんがえることができた。一生わすれることのできない、あの夜に見た蛍の輝きと満天の星空のように、環境問題も見つめていかないといけないと感じた。


ダガット村で得たもの

松村めぐみ

2004年の8月5日。きっと一生忘れられない日になることでしょう。ダガット村でのエコツアー初日、わたし達は驚くほどすごい数の初体験をしました。そのひとつひとつが、今も鮮明に脳裏に焼きついています。これからもきっと。

 ダガット村に着くまで、空港から車で4時間、さらに船で2時間かかりました。道のりを経るにつれ、まだわたしの一生で見たこともない風景が広がっていきました。そこはテレビでは見たことのあるような風景ですが、現実世界とテレビとでは天と地ほどの差がありました。360度のマングローブ林。そこで吸う空気、におい。動物達の声。それは、わたし達が住む大阪では想像も出来ないほどの別世界です。しかしそれは事実、同じ地球に存在するのです。いや、変な言い方ですが、それこそ本当の地球なのだと思いました。マングローブの中で暮らすにつれ、その思いはどんどん深くなりました。

 ダガット村に住むティドン族の方々は暖かい笑顔の持ち主ばかりでした。その暖かさは村に着いた当初から伝わってきていました。この暖かさに触れ、「わたしはこの4日間、この村でやっていける」という安心と「わたしがこのエコツアーで得るものは想像よりもはるかに大きいものだろう」という期待を持つことが出来ました。

 そのとおり、わたしがこのツアーで得たものは想像よりもはるかに大きいものでした。マングローブ林の中へ足を踏み入れたり、川へ漁に行ったり、サロンという布を使った水浴びをしたり、とれたての川の幸を使ったお料理を手で食べたり。夜は満天の星を見上げたり、蛍の集まる木を見たり。ここでは挙げきれないほどの体験をしました。そのほとんどが、きっとエコツアーでしか体験できないことばかりでした。

 自然や文化と触れ合って得た「体験」のほかに、ティドン族の方から直接得た「感覚」があります。言葉を越える何かです。わたしはろくにマレー語も勉強せずにこの村にやってきたので、うまく会話が出来ませんでした。しかし、村の小さな子どもたち・同世代の青年たちをはじめ、村の人たちのほとんどと「言葉を使わずわきあいあいと語れた」という、うまく表現できない感覚があります。

先ほど申したように、村の人たちはほんとうに皆暖かいのです。村の人たちとわたし達のいちばんの違いは、村の人たちの暖かさはつくられた暖かさではないところです。笑顔がつくりものではないところです。それは、村の人とあいさつを交わすだけで理解できる感覚です。

これから先、いろいろな方がこの村に足を運ばれると思います。その方たちがわたしと同じこの感覚を得られることを祈っています。また、このエコツアーでやってくる方たちが、ティドン族にとってエコツアー「客」にならないように・・・村の人たちの笑顔がつくりものにならないように・・・わたしの心に焼きついているこのティドン族の暖かさが、いつまでも失われないように祈るばかりです。


〜ティドン族タガット村の生活に触れて〜

上野 伸太朗

1、 村の感想

 私は現地に行くまで今回のエコツアーをかなりサバイバルなものだと考えていました。なぜならば電気、水道、ガスといったものが何もないという風に行く前に聞かされていたからです。また話す言葉も英語が通じないとあって英語すら話すことがままならない私にとってはかなり不安なもので緊張して現地へ向かったことを覚えています。しかし現地についてみると私の想像していたものとは違っていて家にテレビや扇風機といった普通の家電やガスコンロなどがあったりタバコをすっていたりしていました。また一部の人たちは英語を少し話せたりと私たちの暮らしと同じといえば言いすぎかもしれないがそう変わらないような暮らしをしているのだなという印象を受けて安心しました反面こんなところにまでやはりこういう暮らしが移ってきているという事実を目の当たりにして少し寂しさというものを感じました。それらの家電品などのメーカーが日本のメーカーであったことなどがさらに後押ししていたと思います。これが私が1番初めに感じたこの村の素直な印象でした。

 実際に村の中に入りこのエコツアーのプログラムをこなしていくと沢山の新しい出会いと感動を味わうことができました。その中でも私が最も印象に残った二つのことがあります。その1つはタガット村の自然環境です。タガット村の周りは本当に森に囲まれていて船がなくては町と連絡をとりあうことができない本当の陸の孤島な状態でした、しかしそのために日本と違い自然というのがダイナミックに丸々残っていました。私が1番驚いたのは多分他のみんなと違うと思うが村の船着場でゆっくりしているときすぐ対岸にオオトカゲやシルバーリーフモンキーなどが遠慮なく通り過ぎていくところです、確かに離れてはいるが野生の動物がこんな距離でなんの警戒心もなく通るのは日本ではもちろんないことであるしまたそれに何の関心も示さない村人をみてやはりここの暮らしはかなり自然と密接しているのだなと新鮮さを感じました。そしてもう1つは村人の暖かさです。これはマレーシア全体でもそうなのだが特にこの村の人たちはとてもフレンドリーにまた私たちをとても歓迎して接してくれました。これはとてもうれしいことであったしそのおかげで私達は言葉の壁というものを超えて仲良くなることができたし、また安心してこのエコツアーのプログラムを楽しんでやっていくことができたと思います。これも日本でこのようなものがあったとしてもここまで心から歓迎して迎え入れてくれることはないと思います、これは逆に今の日本は少し寂しくなってしまったのだなと思いました。この村には日本の私達の暮らしとは違った豊かさ、よい暮らしというものがあるのだなとしみじみと感じました。

2、 エコツアーの感想

 私は今回初めての一般客ということでこのタガット村のエコツアーに参加しました。そこで日本の一般人としての意見や感想を書いておくことがこのエコツアーに参加させていただいた恩返しになると思い、少しではあるが書いておきたいと思います。

まず私が感じたのはこのツアーのプログラムは充分すぎるといっていいほど内容は濃いものであったと思います。私達全員が充分満足したと思います。これはこれ以上プログラムを増やしたとしたら大変になるし本当にちょうどいいぐらいではないかと思います。今の日本人ならば蛍の光をあれだけ見るだけでもかなりの思い出になると思います。また村の人たちの対応もすばらしいものだと思います。ここで意見としてはまず先生もいわれましたがタバコのポイ捨てはやめた方がいいということ、村人の何人か主要の数人だけ英語が話せるようになることこれは今の日本人は英語を話すことすらままならないので何人かは話せた方がいいということ、またあえてティドン語だけしか話せない人がいるのがいいと思う。これは日本人にとって他の言語と触れ合う機会はとても少ないのではじめて触れる言語を使うというのはとてもうれしいことであるからです。

 最後にエコツアー全体としての意見というか疑問なのですがこういったエコツーリズムというのはとてもすばらしいと思います、しかしこういう人がたくさん出入りしていくことによってそこの人たちの暮らしに変化が、大きくは環境に変化が訪れはしないでしょうか?エコツアーでお金を稼ぐ→漁に行く回数が減る→今までとられていた魚が増える、という風になる可能性はないのでしょうか?もしこんなことが起こるのであればこのようなエコツアーは1つの文化をつぶすことになるのではないかという疑問がわいてきました。このようなことも踏まえてあの人たちの暮らしにできるだけ影響のでないようにエコツアーができたらすばらしいものになっていくと思います。


タガット村エコツアー感想文

三宅 ゆうこ

 車で4時間、ボートで2時間の移動の末に着いたタガット村は、思っていたよりずっときれいな村でした。最初はマレー語のやりとりや村人に囲まれた話し合いに圧倒されて、びくびくしていました。出発の朝から体調を崩していたため、3泊4日を乗り切れるかが不安でしたが、本当に楽しくやり過ごせました。体調管理を万全にできていなかったことが今回のエコツアーでの心残りと反省点になりました。周りの方々や村の人に迷惑や心配をかけてしまい、本当に申し訳なく思っています。体調さえ万全だったらと思うことが何度もあり、すべての活動に参加できなかったことが悔しかったです。それと同時に、感謝の気持ちを十分に伝えることもできなかったことも最大の反省点になりました。現地のことをもっと調べるように言われていたのに、どこかで現地のことは現地で体験して知れば良いと思っていました。せめて言葉をもっと勉強しておくべきでした。体調のせいで激しい活動のときは家に残っていたため、ホストファミリーの方にはもっと伝えたい言葉があったのに、「ありがとう」しか言えませんでした。しかし、それと同時に言葉を越える、言葉がわからなくても伝わることのすばらしさを体験できました。蛍を探しに行ったことも、ワニの目を探しに行ったことも、湖の周りを朝から一周してきつかったことも、言葉がわからないのにみんなで集まって笑ったりできたことも、すべて自分の中の特別な経験としていつまでも忘れることはありません。

また、今回はエコツアーということでたくさんの自然に触れる機会があり、環境についても考えることはありましたが、私がそれ以上に考えさせられたことは、人とのつながりです。誰もが勝手に家に出入りをするので、どこまでがその家の人なのか最後まではっきりしませんでした。村の人はすべて親戚ということで驚きましたが、それにしてもあまりに自然に出入りしているので日本とのギャップを感じました。家族関係の薄れている日本で、家族で過ごすことがどれだけ心の癒しになるか、根本的に大切なことをこの村で見直せる気がしました。たくさん思うことがありすぎて、日本に帰って人に話そうと思ってもうまくまとめられず、話も尽きません。出だし不調で本当にどうなることかと思いましたが、本当に行ってよかったと思います。こんな体験をいろんな人ができるよう、今回の私たちの試験エコツアーが役に立つことを願っています。正直に言うと、私たち以外の人がタガット村で同じように素敵な体験ができることを悔しいような羨ましいような気にさえなるくらいです。日本に帰ってからも、村の人たちや体験したことが忘れられません。また村の人たちに会いたいです。


セガマ河にすむティドン族ダガット村のエコツアーに参加して

西 優美

今回のエコツアーは、今までに体験したことのないことばかりでした。思っていたよりも人々は現代化していて、楽器や運動用具などもそろっていて快適な生活が送れました。ティドン族の方は、みなさんとても優しくて今でも思い出すともう一度お会いできたらと強く願います。村の人々は特に若い方が独学で英語も勉強されている方が多く、ホームステイとしては最高な場所でまた戻りたいなと今も感じています。

コタキナバルからの交通に関しては、行きは飛行機、バス、船と9時間ほど時間をかけたことには、熱帯雨林の奥地に向かっている感じがしてあまり苦痛ではありませんでした。バスで向かっている途中は左手にはプランテーション、右手には手のつけられていない自然の森、と道をはさんで景観の違う森の中を駆け抜けていくことは圧倒されてこれからはどうなっていくのだろうかと考えました。隊員の方には少しお話を伺うことができましたが、もう少し移動途中でもどうしてこのようにプランテーションが拡大されてきたのか、などの説明があればいいと思います。エコツアーに参加した人も興味をもてると思います。しかし、長時間の移動は体調が優れない人や体の弱い人にとっては少しきついのではないでしょうか?途中でお昼休みを取らせていただいた場所の近くに飛行場があるとおっしゃっていましたが、そこは使うことはできないのですか?私たちが去った後には年齢層の幅が広いグループがエコツアーに参加されたようですが、移動はどのようにされたのでしょうか。船での移動は2時間であってもとても気持ちがよくて周りが全て木々の中を走り抜けていくことはとても不思議な気持ちになりました。私の一番好きな移動手段です。

エコツアーの内容に関して、ナイトクルーズは本当に感動しました。1日目の夜は蛍の木を探しに行きましたが、あんな数の蛍は今までに見たことがありませんでした。また、蛍が飛び交う夜空には数えられない星を見ることが出来て大変感動しました。その時にも相談されていましたが、もう少し蛍の話や、村に来て1日目なので、村の伝統のお話などをされるのもよいかと思います。2日目のワニの目探しは個人的にはすごく怖くてドキドキしていました。けれど、雑音のない静かな森の中で静かに河に浮かんでいるのは神秘的ですごく心が安らぎ、この2つのナイトクルーズはとても好きでした。

しじみ取りは楽しかったです!ズボズボと足が落ちていきましたが、村の人たちが手を差し伸べてくださってしじみの在りかを教えてもらって自分で大きなしじみを手にしたときは感動でした。

バドミントンが得意なおじさまが薬草を実際に採ってきて下さり様々な薬草の説明をしていただきました。私は実際虫に噛まれていたので薬草を塗っていただいたのですが、このように実際に試させてもらえると直るかどうかドキドキするし薬草も覚えられるのでいいと思います。参加者にさせることは参加者の記憶にも残るし、大切だと思います。また、奥様たちに教えていただいたラタンの木で作った民芸品も難しかったのですが、楽しくて作ることに没頭してしまいました。

最後に行った一人一人が色々な種類の木を植える作業はとてもよいと思います。私はカレー粉の木を植えたのですが5年後には大きくなっていると言われたので、ぜひ見に行きたいなと楽しみが増えました。しかし、木も用意していただいた物です、もう少し何が私たちが彼らにできたのかを考えて行くべきでした。

あと、散策にはオラウータン探しと湖に2回連れていっていただきましたが、オラウータンは見られなかったものの、とても湖は美しく、森の中もヒルが出てこないか恐怖でしたが、森の中は涼しくてとても気持ちがよかったです。その中で、気になったのは散策をしている時に大きなトラックがポツンと草むらの中にあったことでした。その時に村の人が、これは昔森林伐採企業が入ってきたときに置いていったものだとおっしゃられました。何かすごく寂しい気持ちになりました。もう熱帯雨林の奥地にまで手を伸ばす人が出てきているんですね。こういった説明も参加者の方にされるとよいと思います。オラウータンを探しに散策に行った時には、村の人々はたくさんオラウータンの巣があるとおっしゃられたのですが私達にはちょっと木に影があるかな??くらいにしか分かりませんでした。私たちが用意しなかったのもありますが、望遠鏡があればなぁ…と思いました。

今回のエコツアーでただ残念だったことは、オラウータンやゾウの群れに会うことができなかったことです。ツアー前に坪内さんに見せていただいたビデオにはゾウの群れが映っていたので大変楽しみにしていました。大変かと思われますが、あらかじめどこにオラウータンがいるのかを見当をつけておくのは不可能でしょうか?ボルネオ島といったらみなさんオラウータンを期待されるかと思います。

食事については文句なしです!すごくおいしかったです。私はサハンさんのお家にホームステイさせていただいたのですがサハンさんとホストマザーのロッサーナさんが作ってくださったご飯はすべておいしかったです。大きなしじみに手のひら以上の海老!!全て新鮮で、毎回味付けを変えてくださってどれもおいしくて食べ過ぎてしまいました。やはり日本人の体質には合っているのですね。お菓子もココナッツで作ったものや、パンケーキなどおいしかったです。

最後に若い子達と仲良くなれたのは帰る日の前日だったのでもう少し早く仲良くなれればうれしかったです。お互いにどう接していいのか少し迷ったのだと思います。言葉が通じなくても冗談は通じるし、もっと同年代の子達と話したかったです。初日にもっとお互いに仲良くなれるように夕食会を開くのはどうでしょうか。

次に行くときはマレーシア語を勉強して、ティドン語も覚えて帰るくらいの勢いで訪れたいと思います。

坪内さん、貴重な体験をたくさんさせていただいて本当にありがとうございました。


【エコツアーに参加して ―ドゥスン族 キノロソドン村 ホームステイ―】

キノロソドン村のエコツアーに行って・・・

丹羽 沙織

日本で暮らしていて、日常では体験の出来ないことを体験したい、日本の都会にはない自然を肌で感じてみたい、また森林破壊が問題になってはいるが実際自分の目では直視したことがなかったので現実を見たいという気持ちでエコツアーへ参加しました。町からキノロドソン村へいくまでに森林が切り開かれている状況を目にすることが出来ました。多くの村の人々が炎天下の中、Tシャツ、短パン、砂埃の中で作業をしていることに自分たちの生活水準の高さや贅沢な生活を送っていることを身にしみました。この思いはこの3泊4日のツアーの間、幾度となく感じた思いです。今回コーディネーターをしてくださり、私たちのホームステイ先であり、その村の村長であるキヌスさんに、「森林破壊についてどのように考えているのか?」と尋ねると、「森林破壊は反対だ!けれど森林を切り開く作業によって得られる賃金で生活費を得ているからやむをえないと」いう答えを頂きました。森林を壊したくないけれど、政府にするように言われるし、生活をするためには仕方がないという悪循環・・・この悪循環をすこしでも和らげるには私たちのような外国人が訪れて、お金を使いそのお金が村の人たちの生計を支えることにつながれば、そして森林破壊という一見近くに感じられないのを自分の目で見て感じて考えることが必要なんだと思いました。また、ジープの荷台にのってのロギングは始めての体験でした。30度以上はあるであろう坂道を登ったり降りたり、川をジープで渡りきったり。驚いてばかりでしたが、1時間以上も自然を真横に、思ったことは「こんなにたくさん熱帯雨林があるように見えるけれど急激になくなっていっているなんて考えられないなぁ。」という思いです。けれど、いざ頂上のほうに着くとちらほらと見える森林を崩した状態や、切られた木が置かれていたり、見渡してみることで「森林破壊は着実にすすんでいるのだ。」と感じました。確かに、短期的に見れば、直接目にすることも出来ず、気付かないことであっても長期的に見ればそれは私たち自身の生活環境を自分自身で破壊していることになるのだ・・・私たちは今何をできるのかな?!と考えさせられました。

最近、日本では時間に制約されてばかりで、家族であっても会話なく1日が過ぎてしまうという家庭も珍しくないのかもしれません。けれど、村で暮らす中で感じたことに、「ここでは、時間に縛られることはないなぁ」ということです。お腹の空いたときにご飯を食べて、夜には村の人が集まってギターを弾いたり歌を歌ったり、そこにいる人がみんな笑顔で、ひとつの場所でみんなと楽しい時間を過ごし、眠くなれば寝る。村の人たちはとても温かみがあって人と人のつながりの重要さを感じる生活を過ごすことができました。


ドゥスン族 キノロソドン村のエコツアーに参加して

藤田 七恵

無我夢中で過ごした4日間は私にとって、一生の思い出になる時間になりました。

キノロソドン村で過ごして私は色々なことについて大きく考え、成長できたと感じています。

バスと電車にゆられて着いたその村は、私の住んでいる環境とは違い、衝撃をうけました。山の緑で囲まれた高床式の家に、その家を行き来している鶏や、犬や猫。虫が沢山飛び交ったり、夜には明かりにヤモリが集中する。川で沐浴をしたり、テレビの世界でしか見たことのなかった状況が現実に目の前にあって、驚いたのと、自分がここでたった4日でも過ごす事ができるのかと不安な気持ちが起こりました。初めは虫が出るたび大騒ぎして、村の人に不快な思いをさせたかもしれません。しかし、少し嫌な顔をする村の人の表情を感じることが出来たので、我慢しよう。と、せっかく笑顔で迎え入れてくれた村の人たちともっと心が通じ合えるように、沢山話が出来るように挑戦してみよう!と思うことが出来ました。そう思うことが出来たのは村に着いた日の夕飯くらいで、自分的には早く思うことが出来たと思っています。

それからは本当に楽しい時間ばかりでした。私を含め6人が村長の家に宿泊しましたが、隣の家に宿泊していた2人もご飯は村長の家でしたし、皆で村長の家で過ごしたような感じでした。トラックの荷台にのって、山の中をドライブしたり、森林伐採の現場を見て、自分なりに考えを持った事。とても険しい山の中を、ひっかきながら、泣きそうな思いで登った事。つり橋を渡り、村の中歩いて見て回った事も、私の住んでいる日本ではとても経験できない貴重な体験でした。

生活の中で村長はいつも私たちを思いやってくださっていました。外出する時は知らない間に私たちの寝泊りしている部屋に鍵をかけてくださったり、犬や猫がしつこくまとわりつくと退かしに来てくれたり、洗濯物も、乾きやすいようにかけ直してくれていたりと、本当に気を使っていただいていたと思います。しかし、それに甘えすぎていた部分もあったかもしれないと少し反省しています。

少し残念だった事は、村の普段のありのままの生活が見られなかったことです。朝起きてから夜寝るまでの間、私たち学生と村長との9人で過ごしていたので、他の村の人々とほとんど接する機会がありませんでした。ご飯もいつも9人で食べていたし、他の家族が食べている所を4日間のうち、一度も見たことがありませんでした。村長以外は英語がほとんど話せないということもありましたが、他の村人とのコミュニケーションがとても少なかったのです。他の人がこの家で生活しているとは思えないほど、トイレに行くのも、シャワーを浴びに行く姿もみることはありませんでした。村の自然を堪能し、貴重な体験は出来ましたが、その村の生活を見ることはできませんでした。だから、普段どんな食事をしているのか、どんなしきたりがあるのかとかを見ることが出来なかったのが残念でした。村長以外は日本人を招く事に反対しているのではないか?と感じた時もありましたが、最後の夜は多くの人が集まって晩餐し、ジェスチャーや、英語や知っている少しのマレー語でコミュニケーションがとることが出来て、私たちに興味を持っていてくれたことが分り、安心しました。そしてとても愉しい時間を過ごす事が出来ました。出来る事なら初めの夜にこの様なコミュニケーションをとれる時間があったら、村の人たちともっと仲良くなれたのにな・・・と思いました。

森林伐採の現場を見たり、村の人々が「ごみ」に関して関心のないことを感じたことなど、環境について多く考える点もありました。環境についての視野が広がり、考え方の視点も変わったと感じています。そうゆう点も含め、今回このエコツアーに参加して得たものはとても多かったと思っています。この機会を与えてくださった方々に本当に感謝して、これからキノロソドン村がエコツアー受け入れ先として活動していくことに、出来る限りの協力をしたいと思っています。

本当に貴重な体験をする機会を与えてくださってありがとうございました。


【エコツアーに参加して ―マフア地区 ホームステイ―】

感想文 〜マフア地区〜

佐倉 大介

 私は8月の16日から19日の4日間マフア地区にある村にホームステイさせていただきました。今回のホームステイの目的は村での生活の撮影だったのでプログラムも少なく村人とのコミュニケーション面で心配していたのですが、終わった今一番印象に残っているのが村人との楽しいコミュニケーションです。村に到着してすぐの歓迎会では村人もどこかぎこちなく、子供もあまり近づいてきませんでした。歓迎会の後、私は村の様子を撮影するために外に出たのですが、それを察知した村人が親切にも案内してくれたのです。私の乏しい英語でも笑顔で答えてくれるその村人に私の緊張は完全になくなりました。2日目、朝からホストマザーと村人と共に散歩に出かけ稲作の撮影をさせてもらいました。村の中心からは少し歩く必要があり村の様子を撮影しながら向かっていたのですが、カメラを見た若者は皆手を振ってくれ、私も笑顔で手を振り返しました。こういった些細なコミュニケーションでさえ私にとっては最高の出来事でした。そうこうしてる内に稲作をしている村人が見えてきました。村での稲作の光景は機械を使用していない点を除けば日本のそれとは変わりはありませんでした。3日目、この日は活動最終日ということであの有名なマフアの滝に連れて行ってもらいました。その光景のすばらしさはビデオでも十分伝えられるだろうと思い撮影に精を費やしました。この滝からの水はとてもきれいで村の水源であるらしいです。村人たちはこれからもこの滝を守っていかなければならないのですが、1つ気になったことがありました。滝からの帰り、村を歩いていると初めは気づかなかったのですが、ビニールのゴミが道路の端に散らばっていました。たぶんお菓子のゴミでしょう。村が発達しきっていないためかゴミ問題には疎いように感じました。これも村人の課題の1つであると村人に話したらしっかり納得はしてくれたので安心はできました。その夜は私たちの滞在最後の夜ということで村人全員が送別会を開いてくれました。丘の頂上にある建物に着くとそこにはたくさんの子供が走り回っている。送別会まで少し時間があったので私たちは子供といっしょになって遊びました。初日とは違い子供が私たちの周りに集まってきました。この時初めて最終日であることを実感し、別れが惜しくなりました。送別会の席でも村人みんなが話しかけてきてくれる、言葉は十分に伝わらないが心の底から笑うこともありました。この4日間は本当に充実したものであったし、4日間という短い期間ではあるがこの村にホームステイしたことは私の中で最高の思い出となりました。


マフア地区感想文

三宅 ゆうこ

 マレーシアに来て二度目のエコツアーでした。前回、タガット村では最初から最後まで体調を崩していたため、今回は絶対に体調は万全で行こうと気をつけていました。慣れない食事もあり、万全というわけにはいきませんでしたが、かなり回復して臨むことができました。しかし、5人うち2人が体調不良のため計画変更で、村に向かったのは3人になり、前回タガット村とはまた違う意味で、本当に生死の心配まで考えるほど不安な出発でした。

車で2時間の移動で村に着くと、村の人が大勢集まって歓迎会の準備をしてくれていました。元々、村の人のそのままの生活を撮影したいと伝えていたので、歓迎会の盛大さにかなり圧倒されました。歓迎会では、伝統の楽器演奏を聴き、お酒を飲まされ、しまいには伝統のダンスを一緒に踊らされました。私たちを楽しませるというよりは自分たちが楽しんでいるように感じ、無茶苦茶な印象を受けました。それからホームステイ先の紹介をしてもらい、3泊4日の二度目のエコツアーが始まりました。タガット村と比べると裕福さの度合いや私たちへの対応もかなり違うようでした。今回のほうが訪問者としてガイドされている、という感覚が強かったように思います。マレーシアに来てからの過密スケジュールに体が追いつかず、部屋で休む時間を取りすぎてしまい、村の人やホストファミリーの方には本当に申し訳ないと思っています。自分のことで手一杯になり、相手がどれほど気を遣ってくれていたか、わかっているつもりでわかっていませんでした。わかっていても応えようとしていなかったのかもしれません。英語が通じることでタガット村のときより言葉で伝えられることは多いはずなのに、逆にいつでも言えると思いコミュニケーションがおろそかになってしまったように思います。しかし、ずっと一緒にいるにつれ、ちょっとの日本語を教えただけでとても喜んでくれる様子を見ると、自分もこの人たちのこと、マレーシアのことをもっと知りたくなりました。完璧にわかるわけではなかったけど、なんとなくや雰囲気で本当に楽しくて笑ったりできたし、冗談を言ったり、打ち解けることができるようになったとき、来てよかったと思いました。もっと早くからこうするべきだとも思ったし、後悔しないようにと思ってはいたものの反省すべき点がいっぱいでした。

普段から日本で怠けた生活を送っていたことがさらに今回のスタディツアーの疲れを増す原因になったんだと思います。生活の見直しが必要だと切実に感じました。また、自分がきついときにどれだけ周りを見ることができるかも大切なことだと思いました。生活を共有すること、相手の文化を知るということは生活の流れについていくということをわかっていませんでした。色々な思いがありすぎてうまくまとめられませんが、本当にこの村での別れは辛かったです。最高のホームステイでした。 


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