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ボルネオの自然
ダガット村シンボルマークT−シャツ限定販売中

坪内俊憲(生息域管理)

2005年、ダガット村でコミュニティ主体のエコツーリズム委員会ができたのをきっかけに、村のシンボルマークを作ろうと村の人たちに持ちかけました。研修卒業生や村長、村の長老が集まり、いろいろと議論を重ね、村の生活を題材にしたシンボルとすることになりました。これまで試験エコツアーで行ってきた、オニテナガエビ漁、シレナシジミ漁、身近な魚、そして、みんなでかわいがっているアジアヘビウ、セガマ河、広大に広がるニッパヤシの森、そして、タビン野生生物保護区の山等、彼らの生活すべてをシンボルに盛り込みたいということになりました。さて、結論は出たものの、どんなマークになるのか。やはり専門家に手伝ってもらわなければきれいなものにならないので、村人が作ったスケッチをデザイナーに渡してきれいなシンボルに描いてもらうことしました。

 実際に現地に行ったことがないデザイナーにとってもイメージが難しかったようですが、上記のようなすばらしい村のシンボルマークが出来上がりました。セガマ河に浮かぶ小さなボートでオニテナガエビ漁をするティドン族の人、その漁を見守っているアジアヘビウ、漁師が河に投げ入れる投網、河にはオニテナガエビ、魚がいて、シレナシジミがいる。河の両側に広がるニッパヤシとその実、その後ろに広がるタビン野生生物保護区の山とそこに沈む夕日。まさに、ダガット村の生活が描かれているシンボルマークとなりました。村の人たちはこのシンボルマークを見てこれから村の活動にいろいろ使っていこうといって大喜びでした。そこで、まず手始めにシンボルマーク入りT−シャツを作って村人たちが着ると同時に、お客様にも買って着てもらおうと夢が膨らみました。T−シャツの後ろに大きく村のシンボルマーク、そこには「ようこそダガット村に!湿原と調和した生活」と文字を入れました。

T−シャツの胸には一番大事なオニテナガエビとシレナシジミの絵を描いて、その下にマレー語で「湿原と調和した生活」と書かれています。今、このT−シャツをダガット村、タビン野生生物保護区だけの限定販売として開始しました。訪れてくれた人の多くがT−シャツを記念に買ってくれています。原価が25リンギット、5リンギットが村の保全基金、5リンギットがT−シャツを売った人の収入になるように村の委員会が決めました。わずかですが、村の人たちの共同作業に必要なお金になることを期待しています。

これから村の人たちがこのシンボルマークT−シャツを着て、いろんなことに協力して立ち向かってくれることと思います。そして、このシンボルがダガット村の人たちの自らの生活への誇り、ティドン族としての誇りを復活して行くことを願っています。

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