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ボルネオの自然
環境教育ファシリテーター・ワークショップ開催の報告

佐藤宏幸(公園管理コンポーネント)

公園管理コンポーネントの活動のひとつにクロッカー山脈公園内外での環境教育があります。

さらに充実した環境教育が実施されるよう、公園スタッフ・レンジャーを対象にした「環境教育ファシリテーター養成ワークショップ」が、3月1日(水)と2日(木)の2日間、クロッカー山脈公園内のネイチャー・センターにて開催されました。

内容は「レンジャー・エクスチェンジ・プログラム (技術交換)」でマレーシア
を訪問しているインドネシア側からの環境教育活動のデモンストレーション、マレーシア側はキナバル公園の2名のスタッフによる活動披露でした。参加者は総勢20名。

私からは、環境教育指導者の基本的なコミュニケーション・スキルの練習と学習理論の説明をおこないました。

参加型研修は「準備→実施→ふりかえり」の一連のプロセスを参加型でおこなうことが肝要です。その点で、今回のワークショップのよかったところは、準備段階からふりかえりまで青年海外協力隊員との協働作業が出来たことです。

この「環境教育ファシリテーター養成研修」は今後月1回の実施が望まれることが、閉会式の際、クロッカー山脈公園の所長から言及されました。カウンターパートへのキャパシティー・ビルディング(人材養成)になることが理解された結果と私は受け止めています。

連続する「ファシリテーター養成研修」では、研修での学びを実践の場に応用し、現場の課題を次回の研修に持ち寄って検討することが出来ます。カウンターパートの学びのサイクルが動き始めたことをご報告します。

公園管理コンポーネントの最終年度「環境教育」活動が勢いよく開始されました。

佐藤宏幸 (住民参加型保全)

ワークショップをふりかえって。

「2日間を振り返ってみて一番感じたことは、参加者の反応はとても正直だということです。面白い、もっと知りたいことと思ったことに対して参加者は非常にどん欲で、目を輝かせます。逆の場合には、どんなに静かに話を聞いているようでいても、心ここにあらずです。参加者のやる気をどうやって高めるか。それは、ワークショップのトピックや素材も重要ですが、それらの紹介や提供の仕方が一番大切であると思いました。また、それらを司るファシリテーターという役割の重要さを認識するよい機会になりました。今回の参加者も、こらから続くワークショップを通してそれに気づき、自分のファシリテーション能力を自分で上げていくことができるようになることを願います。」

青年海外協力隊 岩田周子 (生態調査)


「今回の環境教育ファシリテーター・トレーニング中は、普段の会議では立場上、自分の意見を言いづらい人たちも活発に発言していた姿が印象的でした。また、マレーシアの人と言葉の壁なしで話すことができるインドネシアのレンジャーと一緒に行ったことは、彼らにとって良い刺激になったと思います。この環境教育ファシリテーター・トレーニングは今後毎月1回開催していく予定ですが、自分も含め、彼らがどのように成長していくかが楽しみです。」

青年海外協力隊 高阪真帆(環境教育)


今回の体験は私にとって”目からうろこ”・・・だった。これまでシャイな*ドゥスン人(*クロッカー山脈公園周辺に元々生活してきた民族の一つ)に一生懸命声をかけ、励ましてきた。しかし、ファシリテータは黙っていても、参加者はじゃんじゃん発言しているではないか。みんな積極的に楽しんでいる。
十分な準備と効果的な手法の魔法を見た。潜在的な実力の高さを見せてくれたみんなに感謝したい。
今後の活動では、もっとみんなの力を引き出せるよう、
自分自身がまず進化をしようと決意を新たにした日となった。

青年海外協力隊 喜安明子隊員(環境教育)

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