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ボルネオの自然
セガマ下流域野生生物保全区のダガット村エコツアー募集中!奮ってご参加ください

坪内俊憲(野生生物生息域管理)

タビン野生生物保護区北部に生息するボルネオゾウの重要な移動ルートであり、オランウータンが好きな果物が多く育つ河岸林、そして、30グループ以上のテングザルの住む森をセガマ下流域野生生物保護区とすることが承認されました。同保全区とタビン野生生物保護区の間では、ティドン族の人々が自然と共生した生活を営んでいます。野生生物生息域管理コンポーネントは地域に住む村の人たちが最適な保護官であるとの認識の下、彼らに視察や研修を実施してきました。そして、保全活動がもたらす経済的な収益を例示するため、これまで自然とともにかれらの生活や文化を資源としたエコツアーを試験的に実施してきました。延べ200人ほどの日本人が訪れてくれ、村の人たちも自分たちの生活や森の価値に気が付いてくれました。訪れてくれた人々と一緒に村の土地にオランウータンが好きな果物の木を100本以上の植えて、オランウータン専用の果物の森のレストラン開業を目指してきました。残念なことに昨年移動ルートをアブラヤシプランテーション開発により妨害されたボルネオゾウによって踏み荒らされてしまいました。しかし、これから訪れてくれる人たちと村の人たちが一緒になってボルネオゾウ専用河岸林ハイウェイ、河川によって分断されたオランウータンが交流できるオランウータン専用橋(単純なロープですが)、そして、テングザルの専用の森レストランを建設し、その自然再生とともにティドン族の人々の自然と共生した生活と文化へのプライドの復活を目指しています。

今回、私の呼びかけに応じて訪れてくれた日本の旅行会社さんが協力してくれて、全国大学生活協同組合連合会旅行センター募集のボルネオのエコツアーとして実施されることになりました。電気も、トイレも、お風呂も無いホームステイですが、暖かい心と森で取れる野菜や貝、エビを使った料理、ティドン族の伝統についてのお話などでおもてなしでする予定です。研修を卒業した若者は今回のツアーのためにと野生のオランウータンの追跡を始めてくれましたので、ひょっとすると大きなほっぺをしたオランウータンが出迎えてくれるかもしれません。そして、熱帯夜は本当の熱帯には無く、森をなくした日本や東京だけのものであることを感じて欲しいと思います。熱帯の生態系がくもの巣のように縦横斜めに関係を持ったものであり、ひとつの種が極端に増えることが無いことを知ってもらえると思います。レンジャーは必ずツアーに同行し、私も時間の許す限り村の若者の指導のために同行しようと計画しております。ぜひともたくさんの方のご参加をお願いいたします。

詳細は募集ホームページをご覧ください。

http://travel.univcoop.or.jp/pkg/ibunka06/borneo06.html

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