BBEC
ボルネオの自然
ムササビ観察タワー

2003年1月
武田 良子(文と写真)

クロッカー山脈公園事務所の裏地にはムササビの巣があります。高さ20メートル近い木の洞に2匹が住んでいて毎晩必ず捕食のために夕方滑空します。巣を見つけたのは小型哺乳類の調査で短期に派遣された安間専門家です。そしてこの小型哺乳類の生態観察をしたり、地元の小中学生などの環境教育に役立てようと、BBECプログラムではこの巣がある木のそばに高さ10メートルの観察用タワーを昨年暮れに建設しました(写真)。

タワーが完成したので、1月16日夕刻タワーに上りました。6時から6時半の間に滑空するというのでしばらく待ちましたが一行にムササビは顔を巣から出しません。そのうちに周囲が暗くなり、木の洞と周辺のシルエットとの差を識別するのが困難になってきました。時刻はもう6時40分を過ぎています。もうムササビはいないのか、今日は見ることができないのかと半ばあきらめて下りようかと思っていると、何やら巣穴の上で枝葉が動いています。とその瞬間、飛びました。一匹のムササビが近くの高い木に向かって滑空するのを見届けました。しかし、しっかりと翼を広げた姿に見とれていたらシャッターを押すのを忘れていました。この次ぎは望遠レンズと高感度フィルムを準備しておきましょう。


写真©R.Takeda

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