BBEC
ボルネオの自然
ボルネオにはどのくらいの生物がいるの?
どうやって調べるの?

2003年1月
館 卓司

生物多様性を知る上で簡単な手段は、まずどれくらいの種数が存在するかだと思います。しかし、実際ボルネオにどれだけの昆虫が存在するかは、だれも知りません。

そこで野外調査、つまり昆虫採集をして、まずボルネオ島にどのような昆虫類がいるか、名前や分布等を明らかにしています。次に、それぞれの種がどのような生活をしているか、どのような関係があるのかなどを、飼育実験や観察または分析(形態やDNA)もおこなっています。このような方法を現地の人といっしょに実施しながら、ボルネオの生物多様性の一面を明らかにしようと考えています。


写真:本人がジャングルにて、飛行性の昆虫(主にハチやハエ)を採集するためのトラップ(マレーゼトラップ)を設置中。

御存じのように、熱帯には多くの昆虫類が生息しており、その色、形とも非常に多彩で、魅力的なものばかりです。例えば、木の葉にそっくりなコノハムシ、バイオリンに似た形をしたバイオリンムシや色艶やかなチョウなどが知られています。

私は、昆虫の中でもハエの仲間を対象に研究をすすめています。ハエの仲間も同様に、ボルネオを含む熱帯地方には様々な種類が生息しています。私は、研究上多くのハエ類の標本を見てきましたが、ボルネオにおいて採集された標本は古いもので、しかもわずかしか見ることができませんでした。それは、ボルネオがいろんな面で保護されていたからだと思います。

このボルネオのプロジェクトに参加し、熱帯で数多くの昆虫が採集できることを喜んでいます(すでに、何回かジャングルで採集しました)。また、これらの標本をサバ大学に保管することで、今後も多くの研究者が利用できる環境を整えたいと考えています。

 

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